Update of the Avatar 14/01/31

今週のUpdate of the Avatarの概要は以下の通り

・アルファテスト・リリース2を振り返って
・MMORPGタイトルPantheonとSotAがコラボレーション。両タイトルに出資したユーザーに特別なクロークを進呈
・“Hearts of Britannia”バレンタイン特別企画、ポエムコンテストを開催
・Blade of the Avatar Novel: Chapter 7が公開
・先行出資者限定のKnight Village Waterfront Lighthouseが公開
・Founderレベルの出資者限定のペットが公開
・Virtual Collectorレベルの出資者限定の楽器、Iolo Luteが公開
・Royal Artisanレベル以上の出資者限定の武器、 Iolo Crossbowが公開
・Smelting Tongs of Prosperity(幸運のトング)の紹介
・新ストレッチゴールが決定: Lord British vs. Darkstarr
・先行出資者アカウントでの出資枠購入、売買、譲渡について


アルファテスト・リリース2を振り返って


・ロード・ブリティッシュより

ごきげんようニューブリタニアの市民達よ。

素晴らしいファンコミュニティの協力により、驚きと喜びをもってアルファテストR2を終えることができた。
何千人ものユーザーから得られたデータはかけがえのないものだ。
ユーザーによるテスト&フィードバックのサイクルが機能してることを嬉しく思っている。
私のTwitterのフィードから得られたアイデアが、フォーラムでの議論を経て昇華されることもある。
親愛なるニューブリタニアの市民達は、ぜひ私のTwitterをフォローしてみてくれたまえ。( @RichardGarriott )

以前開催した私のパーティーに参加してくれたユーザー達と、グループチャットを開催することを予定している。
主にアルファテスト・リリース3をテーマにして議論をするつもりだ。
もちろんゲーム開発にあたり我々に課された仕事は山のようにある。
しかし何よりもまず、我々が何を目指しどういったゲーム開発を行っているか、をユーザーに理解してもらうことこそが一番大切だと考えている。
Ultima 7のようなリッチなインタラクティブシステム、Ultima 4のような重厚なストーリーベースと徳というテーマ、そして戦闘、クラフト、素材採集などが高度に入り組んだゲームシステムとプレイヤー主導で作り出せるゲームコンテンツ。
これら全てを備えるタイトルを我々はめざしている。

テキサス・オースティンの開発チームメンバーも、今回のテストで得られたハイ・クオリティなユーザーフィードバックに感激している。開発メンバー達のいるオフィスは非常に雰囲気がよく、全員が頑張ってくれている。

ここに感謝の意を伝えたい。ありがとう。

-Richard “Lord British” Garriott

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・SotAエクゼクティブプロデューサー、スター・ロンより

ごきげんようアバタール達!

今回のアルファテスト・リリース2への参加に感謝しています。
ユーザー達の支えにより、共に我々が目指すゲームの姿がより実感を伴って見えてきました。
テスト&フィードバックのサイクルを積み重ねることにより、確実にゲームのクオリティを上げていくことができます。
リリース2では、リリース1でのフィードバックを基にジャンプのフィーチャーを導入することにしました。
また、リリース2の期間中にも何度かパッチリリースを行い、バグフィックスや機能の追加(クラフトテーブルでのアイテムのハイライトやマウスの上下反転のオプションなど)をしています。
サーバー稼働させたままでのパッチ当て作業は、我々にとっても貴重な実務経験になりましたし、パッチ導入作業のレスポンスの良さの証明にもなったと思います。

次回のリリース3ではついにオープンマルチプレイヤーモードが実現します。
このテストでは様々な問題が出てくることが予想されます。
相手のプレイヤーを見たとき、そのプレイヤーのキャラカスタマイズやアニメーションが正しく描画されているかとか、アイテムに対して複数のプレイヤーがアクションを行った時に(例えば一つのイスに2人のプレイヤーが腰掛けようとした時に)どういった判定を下すかというルールセットの制定を行う必要が出てくるでしょう。
また、インスタンスAの人数が上限一杯になった時にはインスタンスA'が生成されて人数オーバーした分を引き受けるのですが、インスタンスAでのステータス(各プレイヤーハウスを再描画した時などの状態)をどうやってA'に正確に引き継ぐのかといった課題もあります。
リリース3ではこういったマルチプレイヤーでの問題の修正に集中する為、新しいゲーム機能を追加する予定はありませんが、ストレッチゴールとして盛り込む可能性がある項目もあります。

1.キーカスタマイズ

R1とR2で相当数の要望を頂いていた機能です。
R4での実装を予定していましたが、できればR3に前倒しするつもりでいます。

2.スイミング
ジャンプの導入はより自由なキャラクターの移動を可能にすることができました。
R3では水面をキャラクターが泳げるようにしたいと思っています。
ジャンプもスイミングも正式なシステムのひとつとして実装され、所持重量の影響やフォーカス値の消費を伴うようになります。

3.クラフトのセミオート化(Auto Place)

一度クラフトのレシピを発見すれば、レシピブックから項目をクリックするだけで手持ちの必要な材料をテーブルへ自動設置できる機能を考えています。

4.ウォーキング

R2で走るスピードが向上したので、歩くことのできるオプションも用意する予定です。

出資やテストプレイ、そしてクラウドソーシングを通し開発を支えてくれているユーザーコミュニティの皆さんには、大変感謝しています。

次回のR3をお楽しみに!

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・テクニカルディレクター・クリスより


まずR2のフィードバックの詳細に触れる前に、今までのゲーム開発で我々ゲーム業界が犯してきた間違いをもう一度見つめてみなければなりません。
我々は全く、本当に、たくさんの間違いを犯してきたのです。
私も20年以上のゲーム開発に携わってきて、やっと正しいゲーム在り方が見えてきたような気がします。

私のゲーム開発キャリアの中で発見した、ゲーム開発における間違いをいくつかご紹介しましょう。

・映画やコミックなどの原作の設定やストーリーを軽視していた
・マーケティング部署に開発予定のゲームのアイデアを理解させることを徹底しておかなかった
・ゲーム市場がとても巨大なものであることを認知しておらず、マーケットリサーチが不十分であった
・プロジェクト開始時のスケジュールプランを守らないとパブリッシャーの中の人の機嫌を損ね、ヘタをするとクビになってしまう危険性を熟知していなかった
・発売三ヶ月前までまったくゲーム開発状況を公開せず、フォトショップで加工しまくったスクリーンショットやブラーエフェクトで加工しまくったトレイラームービーでユーザーを欺いてきたこと。
・ユーザーに対してゲームの開発状況を公開しなかったり、ユーザーからの意見やフィードバックを軽視してきたこと
・アートを含むゲームデザインを機密情報として扱わず、NDAが手を下さずともゲームの情報が外部に容易に持ち出されたり、自由にビデオ撮影がされてしまう状態であったこと。

昨年、いつごろにプレイヤーの手元にアルファテストを届けるかを議論しました。
一番の懸念はゲーム事情に疎い人がアルファ版を触った時に、ガッカリして興味を失ってしまわないかということでした。もしそうなってしまえばコミュニティは勢いを失い、後になってコミュニティを再び盛り上げることは難しくなってしまいます。

ユーザーコミュニティの意見を受け入れず、開発チームだけの独断でゲームを作ってはどうか、という意見も出ましたが、これは我々が自ら犯している間違いに気付くことができなくなるというリスクを伴います。
どのゲームも完成間際にならないとユーザーを交えてのテストは行われないのが業界の常ですが、それではバランス調整やバグ修正以上のことについてユーザーが関与することができなくなってしまうのです。

我々はゲームの稼働は2014年の末になる、とKickstarterで発表しましたが、ある意味でゲームはすでに2013年の4月から稼働しているのです。
これはもちろんユーザー達が実際にゲームにログインできるようになる、という意味ではありません。
我々がゲームの開発状況をユーザーに公開し、そして出資してくれたユーザーとともにこのゲームの成功を目指していくという意味で、このプロジェクトは2013年の4月に"正式稼働"を始めたのだと思っているのです。

リリース2ではユーザーからたくさんのフィードバックを寄せていただきました。
テストに参加していただいたユーザー諸氏に、私と開発チームのメンバーからの感謝の意を伝えたいと思います。
まだゲームがプレアルファの未完成な状態であったにも関わらず、ユーザーの皆さんには好意的に受け入れていただけたようです。
寄せられたフィードバックの中には非常に建設的な意見もあり、次回のテストまでに得られたフィードバックを盛り込みたいと思っています。

では、リリース2の詳細について触れていきましょう

・ジャンプについて
ジャンプ、うーん素晴らしい。
私はジャンプの導入に関しては否定的な立場をとってきましたが、今はそれが間違いであったと認めざるを得ません。
ジャンプの導入により空中にあるものの判定がシビアになったり、バグの原因になったりすることを懸念していたのですが、実際やってみるとジャンプがあったほうが楽しかったので導入しようそうしよう、ということになりました。

・ゲームコンテンツの充実=より熱中度がアップ
R2での平均プレイ時間はR1にくらべ2倍にアップしていました。
中でもSeir氏はぶっ通しでR2をプレイし、ついには想定していないマップの部分にまで到達してしまうほどR2をプレイしてもらいました。

リリース2が稼働する前に、Developerレベルの出資者限定でリリース2のテストが早期に開始されました。
その限定テストの時点で想定していなかったバグがたくさん発見されたのです。
我々開発チームにはテストプレイの部署はありませんが、Developerレベル以上のユーザー諸氏がその役目を担ってくれているのです。
まず最初に発見された大きなバグは、32 bitのシステムではクライアントがクラッシュするという問題です。
なぜ気付くことができなかったかというと、開発チームのPCは全て64bitのウインドウズマシンだったからです。
これからもDeveloperレベルの出資者諸氏には、テストの前のテスト、に参加してバグフィックスの助力を頼みたいと思っています。

ゲームプログラムはより安定し、より完成度が高く、より最適化が為されなければなりません。
R4より後のテストスケジュールを近々発表する予定ですが、そこではこれらの3要素により磨きを掛けようと考えています。
全プレイヤーの全プレイタイムの平均FPSは43.5と非常に高いフレームレートだったのですが、0.5秒の間に極端にフレームレートが下がってしまう現象が90万回確認されています。
ログインに関するプログラムコードに手をいれる必要があるようです。
システムはまだまだ向上させる余地が残っていますね。
次回のリリースではより安定したフレームレートを実現するため、この問題の修正に当たっています。

リリース3はどんな感じになるのか?
よりかしこくなったNPCが、暴言を吐きつつ無意味にうろついてジャンプをしまくるようになります。
…と、思ったらそれはNPCではなく、他のPCだった、ということになります。マルチプレイの実装によってね。
マルチプレイでは、光源の判定の同期が為されているか、ドアの開閉の判定がちゃんと全てのプレイヤーで同期がとれているか、1つのイスに2人以上座ろうとしたらどういった判定を下すべきか、といった様々な問題が出てくることでしょう。

でもR3が実施される時を楽しみにしていますよ。

Chris "Dippy Dragon" Spears

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MMORPGタイトルPantheonとSotAがコラボレーション。両タイトルに出資したユーザーに特別なクロークを進呈



EverQuestのゲームデザイナーであるBrad McQuaidの新作MMOタイトル"Pantheon"がKickstarterに登場しました。
そこで彼をサポートする為にSotAとPantheonとのコラボが実現。
両方のタイトルに出資したユーザーは、それぞれのゲームのシンボルをデザインしたクロークをゲーム内で受け取ることができます。
(SotAはFirst Responder Pledge($25)以上、PantheonはFallen's Special Pledge($25)以上の出資が条件です)

“Hearts of Britannia”バレンタイン特別企画、ポエムコンテストを開催



バードギルド"The Bards of Poets’ Circle"主催のポエムコンテストが開催される模様です。
このコンテストはユーザー主導のイベントですが、後援は公式にロードブリティッシュらによって行われており、公式イベントの一つとして扱われるそうです。
優勝者にはロード・ブリティッシュ陛下から報酬が与えられるとのこと。
審査員もユーザーコミュニティの中から選ばれ、情報サイトとしておなじみのForsakenvirtues.comのDame Lori氏と、ビデオコンテストで優勝したSpace BirdのSir Dom氏が審査員を務めるそうです。
字数制限は200で締切は2月13日。指定のメールアドレスにポエムを送ってください。
そのほかの細かな応募要項についてはフォーラムのポストをご覧になってください。

先行出資者限定のKnight Village Waterfront Lighthouseが公開


新しいハウスモデルEarly Founder Knight Village Waterfront Lighthouseが公開されました。
この特別なハウスモデルは先行出資期間中にKnightレベル以上の出資をしたユーザー限定で与えられます。
円筒状の2階建てで、螺旋階段と夜になると光る塔の先端が非常に印象的。
内部のスペースも広く、落ち着いた石造りの内装は好きな人にはたまらないかもしれませんね。


Founderレベルの出資者限定のペットが公開



Founderレベル以上の出資者限定で与えられるペット3種が公開されました。
グレイハウンド、カラス、シャム猫中から1種類を選ぶことができます。
やはりシャム猫ですかね…。圧倒的にカワイイです。

Virtual Collectorレベルの出資者限定の楽器、Iolo Luteが公開



このユニークなリュートは、Virtual Collectorレベル以上の出資者だけに与えられる楽器です。
ブリタニア1のバード、イオロがデザインを手掛けています。

Royal Artisanレベル以上の出資者限定の武器、 Iolo Crossbowが公開



このユニークなクロスボウは、Royal Artisanレベル以上の出資者だけに与えられる武器です。
ブリタニア1のバード、イオロがデザインを手掛けています。

Smelting Tongs of Prosperity(幸運のトング)の紹介



公式アドオンストアで販売されているアイテムです。
このトングは溶解時に得られるアイテムのクオリティと量をアップします。
ゲーム中にもクラフトによって同じ性能のアイテムを作ることができますが、公式アドオンストアのものは耐久力が無限になっています。

定価$15のところをイントロプライス$10で提供中です。
https://www.shroudoftheavatar.com/?page_id=9085

新ストレッチゴールが決定: Lord British vs. Darkstarr



新たなストレッチゴールが発表されました。
$3.25Mを達成した暁には、なんとロード・ブリティッシュ VS ダーク・スターの決闘が実現。
双方がパフシャツを着込みフェンシングで対決するという内容になっています。
ロード・ブリティッシュ陛下は大学時代にフェンシングをやっていましたが、ダーク・スターの方は剣の心得をもっているのでしょうか?
と思ったら、20日までに目標を達成した場合、SotAの広報を務めているRustic Dragon氏がダーク・スターに剣の稽古をつけ、その様子をビデオで公開することになっているようです。
さらに20日までに$3.3Mを達成した場合、フェンシング対決で負けたほうが湖に飛び込む罰ゲームも追加されます。
レジェンドクラスのゲームデザイナーが体を張って資金調達にチャレンジというこの企画、いったいどれだけの額の資金を集めることができるのでしょうか?
決闘の日時が決定次第続報をお伝えします。

先行出資者アカウントでの出資枠購入、売買、譲渡について


こんにちはアバタール諸君。

ひとつのアカウントで家族や友人のために複数の出資枠を購入できないか、という要望がユーザーから多く寄せられていました。この声に応え、Kickstarterの出資者は特別に先行出資者優待価格での購入権・アップグレード権の猶予が4月7日まで与えられています。
これは純粋にユーザーのためを思って行った措置でした。

しかし最近、先行出資者枠を通常出資者枠の価格で購入できるシステムのバグが発見され、何人かが不正に先行出資者の権利を得ていたようです。
不正があったのは残念ですが、我々は先行出資者優待価格のキャンペーンを約束通り4月7日まで続行します。
不正な行いで先行出資者の権利を得たユーザーは把握次第対処していきます。
さらに先行出資者の権利を他のプレイヤーに有料で譲渡することも問題視しています。
そういったユーザーを発見したらsupport@portalarium.comにご連絡ください。
すぐに対応させていただきます。

この問題によって通常出資者の皆様、とりわけ高額出資をいただいたユーザー様には大変ご迷惑をおかけしました。
そこで我々は通常出資者であっても、先行出資者の権利(優待価格での購入権)を得ることができる手段をご用意しました。
先行出資者の権利をもつユーザーから、ギフトあるいは譲渡によって出資枠の進呈を受けてください。
先行出資者が購入した出資枠(Adventurer以上)にはすべて先行出資者の権利が付帯します。
これを通常出資者が受け取り、自身のアカウントにマージすることにより先行出資者のステータスを継承することができます。

Sincerely,
Darkstarr



・ギフトとしての出資枠購入には紹介ボーナスが付加されます


先行出資者の中には、家族や友人、ギルドメンバーに出資枠をギフトとして贈りたいという方もいるでしょう。
ギフトとしての購入には、すべて$25分の紹介ボーナスが付加されます。
あなたは彼らに先行出資者としての権利を付与できるだけでなく、さらに$25のボーナスも受け取ることができるのです。
これはWin-Winの関係といえるでしょう。

フォーラムにプレイヤーマーケットプレイスのコーナーを用意しました。
今回の件も含め、プレイヤー間の取引にはこちらのフォーラムをご利用ください。

先行出資者優待価格の終了まであと66日です。

(註:つまり、先行出資者資格のある人がギフトとして新たな出資枠を購入し誰かにプレゼントすると、プレゼントされた側のステータスも先行出資者に変更されるようです。先行出資者のメリットには、各種ゲーム特典と出資枠の優待価格購入権があります。
ギフトを自腹で購入・無料譲渡する先行出資者は損をするように見えますが、紹介ボーナスを自動的に受け取ることができます。ギフトを進呈するごとに自身の出資額に+$25されるというわけですね。布教のついでに自分の出資額も増やせるよ、というプレイヤー勧誘制度のようです。)

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