MIDIファイルを.abcファイルにコンバートしてゲーム内で演奏してみる

MIDI to ABC Shroud of the Avatarではゲーム内を楽器を演奏することができます。
1~8の数字キーを使ったリアルタイム演奏のほか、.abcと.mmlの形式の記譜ファイルを自動演奏させることも可能です。

.abcや.mmlはあまり馴染みのないファイル形式ですが、シーケンサ等で作成したMIDIファイルをabc形式に変換することができます。

やり方は非常にシンプル。ざっくり手順を説明すると、

  1. MIDIファイルを用意する
  2. MIDIファイルをMAESTROというフリーソフトで変換する(MIDIをメインウインドウにドラッグして、"File" → "Export ABC")
  3. できた.abcファイルをSotAディレクトリDataフォルダ内にある"Songs"フォルダに入れる
  4. ゲーム内で自動演奏する。 /play <filename>
これで終わりです。作業らしい作業はMIDIファイルを準備するところくらいでしょうか。
MIDIと同様にABCファイルもマルチパートを扱えるようなので、パート毎に分かれて合奏できる機能も将来的に追加されるかもしれません。

というわけで今回、Ultima6のBGM"Forest"のシングルトラックMIDIを作ってMAESTROで変換しインゲームで演奏する、という作業を行いました。
音楽データの作成については完全に素人です。強いていえば大昔にプレイしたマリオペイントの作曲機能くらいしか触った経験がないのですが、今回メロティーラインを拾って音階データを入力するだけならなんとかなりました。 
この分なら既存のMIDIデータを編集してインゲームで演奏するのもそれほどハードルが高いことではないように思います(多分)。

選曲基準はUltimaの曲の中でなるべくメロディーラインがシンプルなもの、ということで今回Ultima 6のForestが選ばれました。SFC版のUltima6では野外を歩くとほとんどこのテーマが流れるので、日本のU6プレイヤーの方にも耳馴染みの曲だとおもいます。
始めはやっぱやるならStonesだな!とか思ってたんですが結局挫折。

素人仕事なので作業は難航しましたが、老舗UltimaファンサイトであるMysterious SosariaThe Bird's Libraryのmidiを丸コピー参考にしてなんとか完成。
一応ファイルをおいておきます。→ U6forest.abc

MIDI編集ソフトはDominoというフリーソフトを使用。五線譜ではなくピアノロール画面で編集できるのでとても使い易かったです。





すでにゲーム内では流しのリュート弾きやピアノ弾きが多数出現しており、映画のサウンドトラックからUltimaの楽曲までさまざまなレパートリーを披露してくれています。将来的にMIDIキーボードのリアルタイム入力にも対応することがあれば、本格的なインゲームライブコンサートが実現するかもしれませんね。
楽器専用の装備スロットがあるのも嬉しいです。



# Mysterious Sosariaさんは私がT2Aで遊んでいた当時からある海外のUltimaファンサイトで、特にThe Bird's LibraryのコーナーにあるUltimaのmidiには楽しませてもらっていました。今回SotAの楽器演奏のために18年越しで再びここのmidiファイルのお世話になるとは感慨深い思いです。
ファミコン版ウルティマのmidiもコンプリートされていたりするので、往年のゲーマーの方はぜひ聞いてみてください。

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